男の幸福と女の幸福の違いとは?

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男女がこれほどまでに違うのはなぜか

男女関係は人間の永久の課題

夫婦関係、恋人関係、友人関係、親戚関係等々様々な人間関係がありますが、
やはり皆がいい関係を望みながらも問題が尽きないのは、
夫婦関係や恋人関係などの男女関係でしょう。

大抵の人は一度や二度は男女関係で悩んだことがあると思います。

友人関係や親戚関係などと比べて男女関係で問題が起きやすいのはひとつには、
「1対1」の関係だからというのがあるでしょう。
男女ペアを作ってしまうと、それ以外の男女関係は普通は認められません。
そのため問題やトラブルが起きやすいということがあると思います。

もう一つ、「男女が性格的に違い過ぎるから」というものもあると思います。

男女の違いの理由を知れば役に立つ

この「男女の違い」について、単に誰かが調べた結果をみるだけでなく、
「そのような違いが生じた理由は何か」ということまでしっかり考えて行きたいと思います。
そうすることによって、「私の彼氏が考えていることがわからない」
「妻とうまくいかない」等という問題が生じたとしても、
解決策を考える非常に有用な道具となってくれるハズです。

男女の違いはなぜあるのか

ところで、
性が個体に固定的でない種が多くあるのをご存知でしょうか?
例えば「ファインディング・ニモ」で有名な「カクレクマノミ」。
この魚は、特定のテリトリーの中でメンバーをほとんど入れ替えずに長い期間定住します。
そのメンバーの中で一番体が大きい個体がメスとなり、2番目に大きい個体がオスとなり、
生殖活動をして子孫を残すそうです。
もし、メスが死ぬと、それまでオスだった個体がメスとなり、
それまで3番目に大きかった個体がオスとなるそうです。
このように雌雄が入れ替わる種は自然界に多く存在します。

つまり、男女(雌雄)が大きく違うということは生物にとって必然ではなく、
生存のための何らかの適応だと考えるほうが自然です。
人間の男女がこれほどまでに違うのにもちゃんとした理由があるはずです。
男女の違いがあるほうがより遺伝子を後世まで残せたという理由があるはずです。

さて、ではなぜ男女はこれほどまでに違いがあるのかについて考えていきましょう。

生殖活動の役割の違いから男女の性格・能力差が生まれた

性格などの違いを考えるにおいて、まず考えるべきは生物的・形質的差異です。
生物的・形質的な差異があるために性格や考え方、感情などの違いが生じたと考えるほうが自然ですよね。

人間の男女の根本的な生物的・形質的違いとは、やはり生殖でしょう。
性行為によって受精卵が作られると、女性(メス)がその受精卵を長期間かけて子宮の中で育て、
ある程度大きくなってから出産します。
出産した子供はさらにある程度の大きさになるまで女性(メス)が母乳で育てます。
このような生殖方法は「胎生」というのですが、
ほとんどの哺乳類に共通の生殖方法です。
この生殖方法は哺乳類が出現したころ(約2億年前)から備わった機能ですので、
人間の歴史(約30万年)程度の期間では到底変えることは不可能です。
このような生殖方法を前提とし、かつ人間が社会生活を営むことによって、
地球上のあらゆる場所で繁栄を遂げたということを考えていくと、
人間の男女の違いが分かってくるはずです。

生殖活動は男女個人間の駆け引き

進化も男女の駆け引きに影響を受けた

男女の駆け引きというと恋愛の駆け引きを思い浮かべてしまいますが、
ここでは進化上の駆け引きについて考えていきます。
どのような戦略をとるのが最も遺伝子が残りやすくなるのか、
男女双方の立場に立って考えてみましょう。

まず、男性についてですが、
男性は妊娠する必要も、子育てする必要もほとんどありませんので、
とにかくたくさんの女性とセックスすることが自分の子孫を残すための最適戦略になります。
セックス(射精)はほぼ無限にできるため、
セックスのコストなどを考える必要はほとんどありません。

一方女性は、遺伝子を残すためには妊娠・子育てをしなければなりません。
一生のうちに10人程度しか生むことができない女性にとって、
能力の劣る男性の子どもを産むようなヒマはありません。
そのため、セックスの相手も慎重に選ぶ必要があります。
また、子供が小さいうちは自分一人で育てることはかなり難しく、
自分の親や親族などの女性の手を借りても容易ではありません。
そのような理由により、セックスした後も養育してくれる可能性の高い
男性を選ぶ必要があります。

浮気戦略と養育戦略

さて、再度男性側から見てみましょう。
そのような女性の性質を知っている男性は、取り得る戦略が2つあります。
ひとつは、「浮気戦略」です。
「セックスするだけじゃなくてちゃんと責任持つよ(君だけを愛してるよ)」と言いながら、
セックスだけして逃げる戦略です。
この戦略をとる場合、もちろん子供の生存確率は下がると思いますが、
その一方で多くの女性とセックスするチャンスを得ることができ、
結果的に十分に遺伝子を残せるのです。

もう一つの戦略は、「養育戦略」です。
女性に本当に「ちゃんと責任を持つよ(君だけを愛してるよ)」と言って、
子供を本当に養育するのです。
この戦略とをとる場合、子供の生存確率は高まり、遺伝子を残すことができます。
ただ、多くの子どもを残すことはできませんし、
女性側が浮気をしていたりすると、遺伝子を残せないにもかかわらず、
労力だけ搾取されるという状態になります。
こういった最悪の事態も起こり得る戦略です。

このどちらの戦略が優れているかは、わかりません。
現代でも両方の性格の男性がいるところを見ると、
両方の戦略の遺伝子が競い合って生き残っているように思います。
同じ男性の個体の中でも両方の遺伝子がせめぎあっているように思います。
(以下、話を単純化するため、男性は全員どちらかの戦略しかとらないと考えます。)

さて、今度はまた女性の側からこの男性の戦略について見てみましょう。
もし両方の戦略をとる男性が50%ずついたとしても、
実際に女性に言い寄ってくるのは「浮気戦略」の男性のほうが圧倒的に多くなります。
なぜなら、「養育戦略」の男性は一旦女性とペアを作ると、子どもがある程度大きくなるまで
長期間にわたって他の女性を口説いたりしません。
そうなると必然的にフリーの男性は「浮気戦略」の男性ばかりになります。

女性がウソを見破るのが上手いワケ

さて、
ような環境で女性はどのような性質が備わるかというと、
まず、男性のウソを見破る能力が高まります。
「ちゃんと責任を持つよ」と言う男性のウソを見破れない女性は、
子供を作ったとしてもほとんど養育してもらえず、
子供の生存確率はかなり低くなってしまうでしょう。
そのような女性の遺伝子は現代まであまり残らないはずです。

人間の女性の発情が隠蔽されているわけ

さらに、男性はセックスのみが目的になっているわけですから、
多少の浮気戦略男でもずっとそばにいさせて養育してもらうために、
発情を隠蔽するという戦略が生み出されました。

他の動物ではなかなか見られない
「発情している時期が女性本人ですらわからない」という形質は、
こんな理由で形成されたようです。

発情を隠蔽することによって、
妊娠しやすい時期か、さらには妊娠しているのかを男性に隠すようにしました。
そうすることによって、多少浮気傾向のある男性でも、
セックスというえさを与えて自分を扶養させることが可能になったのです。

このような男女間の駆け引きを経て、
男女の様々な性質が形成されていったと考えられます。

社会生活によって形成される性質

ここまでは男女個人間の駆け引きのみに注目してきました。
ここからはこれに加えて、社会生活を送っている場合でのこの駆け引きについて考えていきます。

集団内での乱交状態

人間は人間になるずっと前から、ある程度の集団で行動し、
社会的な生活を送っていました。
最新の研究によると恐らくそれは20~100人程度の集団で、
男性の血縁を中心としたメンバーで構成されていたことが多いようです。

男女関係はある程度の夫婦関係のようなものはあったらしいのですが、
実際にはウラで、現代で言う不倫が横行している状態だったようです。

男性側から見ると、妻に不倫されるのは確かに損失は大きいのですが、
子供は集団全員で面倒を見るのが普通でしたし、
不倫されたとしても相手は集団内の親族の男性であり、
遺伝的に近い間柄であるため、そこまで目くじらを立てないほうが、
集団の維持には良いという面もあったでしょう。

女性を外部から迎えなければ、
遺伝的多様性が失われて集団が維持できないということも考えると、
外部から来た女性の子どもを一人の男にしか作らせないというのは、
集団全体で見ても損失です。
その男が何か生殖的・遺伝的な問題を抱えていた場合に、
せっかく外部から来た貴重な女性の遺伝子が活用されないという
損失を被る可能性があるからです。

そんなわけで、ある程度乱交状態にあることは、
利益が大きかったのではないかと考えられます。
言い換えると、一夫一妻制に強くこだわる集団は、
遺伝的な多様性が失われて、消滅してしまう可能性が高いと考えられます。

そのような集団内での男女の最適戦略

そのような集団内では、男女はどのようにふるまうと
一番遺伝子を残しやすくなるのでしょうか。

男性から考えていきます。
男性の場合、多くの女性とセックスするのが一番だということに変わりはありません。
しかし、お互いの顔が見える小集団内ですから、
やたらめったら女性を口説いていたら、
仲間の反感を買い、集団を追い出されて野垂れ死にするかもしれません。
そのため、無理に口説くというよりも、
女性に選ばれるようなアピールをするという戦略が有効であると考えられます。
例えば、狩りで大物を捕まえて、その角などのシンボルを身に着けるとか、
戦争で敵を多く倒すとか、集団のリーダーになるなどです。

このようなことで女性に「強い男性である」というアピールができれば、
人妻であっても、隠れてセックスする機会に恵まれるかもしれないからです。

※このあたりの議論は当ブログの記事「なぜ高級車、高級時計、広い家が欲しくなるのか」にて
詳しく述べていますので、気になった方はそちらをご覧ください。

一方で女性の場合、重要な項目は多岐にわたります。
まず、「健康でよい遺伝子である」という証明のために身なりをきれいにする必要があります。
それだけではなく、妊娠・子育て期間を無事に過ごすためには他の女性の支援も必要です。
そのため、他の女性とのコミュニケーションを取り、ある程度皆に認められている必要もあります。
また、ある程度周りに認められていながらも、
他の女性より優れている(劣っていない)という証明もする必要があります。
例えば、「他の女性と同等か少しきれいな服を身に着けている」とか、
「珍しい装飾品を身に付けている」とか、「男たちにモテる」などです。

人間の男女の幸福とは?

このような戦略をとることによって、
より自分の遺伝子が後世に残りやすくなります。
そうなるとより一層このような性質が強化された遺伝子のほうが残りやすくなり、
どんどんと強化されていきます。

最終的にはこのような戦略をとること自体に「快感」を感じるような遺伝子が出現し、
それが広まっていきます。
これが人間の「幸福感」の正体です。

この幸福感の男女差について、先ほどの分析をもとに考えてみましょう。

男性の幸福

男性は、「他の男性より優れている」ということをアピールする必要があると述べました。
そうすることによって、優れた遺伝子を持っているという証になるからです。
また、集団内で高い地位に就くことも女性に対するアピールになります。

このようなことに幸福(快感)を感じるような遺伝子を持つ個体のほうが、
より後世に遺伝子を残しやすいでしょう。

そのため現代でも、多くの男性が、
「高級品を身に着ける」ことや、「高い地位に就く」こと、
「仕事で成功する」ことなどに、強い幸福感を感じるのです。

女性の幸福

男性の幸福感が非常に単純なのに対し、女性の幸福はちょっと複雑です。
「身なりをきれいにする」ということについては単純なのですが、
「集団内で認められている」というのは、
「自分が周りからどう見られているか気にする」ことと、
「周りの人とトラブルなどを起こさずにコミュニケーションをとる」こと等が関係してきます。

いわゆる「空気が読める」とか「コミュ力」等と言われていることですね。
これらが円滑に行っていること自体に幸福を感じるのかもしれません。

また、このように周りと摩擦を起こさないながらも、
周りより少し優れているということに幸福を感じるようです。
「高級レストランに行く」「海外旅行に行く」
「ブランド物の服を身に着ける」「スペックの高い彼氏(夫)がいる」などです。
ただ、これらも男性とは違い、
あくまでも女性同士の関係が崩れない程度にという成約があります。
この制約が、女性の幸福感を複雑にしている原因なのかもしれません。

これら幸福感を得るために行動を起こさせるものが「欲求」です。

現代社会でより幸せになるためには?

小集団で生活している時代には、
これまで述べてきたような欲求を追求することによって、より良い異性とのセックスが得られたため、
欲求を追求することには「幸福感」と「性的快楽」という利益が2重に得られました。

一方、現代社会では、
独身の場合、欲求を追求すればより良い異性とのセックスは得られるかもしれませんが、
より良い結婚相手が見つかるとは限りません。
ましてや既婚者になると、欲求を追求したとしても、
行きつく先は「不倫相手が得られる」ことくらいで、
それが生活全体での幸福に結びつくかと言ったら疑問でしょう。
(むしろ不幸になるかも。)

男性の幸福を現代で実現しようとすると

さらに男性の場合、
「高級品を身に着ける」ことや「仕事で成功する」といったことは、相対的感覚です。
100万円の腕時計を身に着けていたとしても、
周りの人が1000万円の腕時計を身に着けていたら、幸福感は得られません。
仕事の成功についても、小集団で生活していたころと比べ、巨大な組織に属することが多い現代では、
その中で相対的な「成功」を手にすることは、絶望的に難しくなっています。

つまり、小集団生活時代にくらべ、幸福感を得ることすら難しくなっているのです。

女性の幸福を現代で実現しようとすると

女性の場合も同様です。
「身なりをきれいに」というのもあくまでも相対的な感覚であるため、
テレビやインターネットが普及する現代では「自分は美しい」と思えるのは、なかなか大変です。

また、SNSなどの流行によって、小集団時代には考えられないほど多くの人との
コミュニケーションを取らなければならなくなりました。
また、女性の生活スタイルも多様化してきているため考え方も様々で、
非常に多種多様な人たちと絶望的に難しいコミュニケーションを
取らなければいけなくなってきています。

他の人よりイイものを持っているとか、いい店に行く余裕があるとか、
そういう欲求もSNSで他の人と比べ始めると、
「自分は恵まれている」と思えるのはなかなか難しいと思います。

これらは、
「他の人より自分が優れていると異性にアピールするための欲求」ですよね。
これらの欲求を追求しても、「幸福感」を得るのが難しいだけでなく、
セックスという「快楽」の機会すら得られるとは限らなくなっています。

これら欲求に執着している限り、
なかなか幸せにはなれないことはご理解頂けたかと思います。

小集団時代に適応した欲求を追求するのはやめよう

小集団時代と比べ、構造が全く変わってしまった現代社会においては、
もともと「生殖のために形成された『幸福感』」を追求しても、
自分個人の幸福にはなかなかつながりにくいでし、
「相対的感覚」であるため、そもそも幸福感を得ることすら難しくなってきています。

しかし、人間には「個人の生存」のために存在する幸福感もあります。
食欲や睡眠欲などの直接的な「生存のための欲求」や、
趣味を楽しむ等の「楽しみの欲求」、
自分の好きに行動する「自由の欲求」などです。
これらは相対的ではなく、絶対的な欲求ですので、
他人がどうしていようとそれほど気にならないはずです。
(もちろん気になる部分もありますが、できるだけ気にしないように気を付ける。)

これまで述べてきた、「他の人より自分が優れていると異性にアピールするための欲求」は、
「相対的」感覚のものですので、追求しても終わりがありません。
それに対し、この章で述べた3つの欲求は追求すれば十分に得ることはできますし、
得るために多大な(金銭的、時間的)コストを支払う必要もないと思います。

自分の欲求を仕分けしよう

だとしたら、現代人が考えるべきことはひとつ。
自分の欲求を分析し、その中で「相対的なもの」と「絶対的なもの」に分類しましょう。
「相対的なもの」に分類されたものは今後はできるだけ追求せず、
極力気にしないように気を付けましょう。
相対的なものを追求してきた労力や時間を使って、
「絶対的なもの」を追求するようにしましょう。

もちろん、人によって幸福感の感じ方には差がありますので、
「相対的な欲求のほうがはるかに幸福感が強い」という方もいらっしゃると思います。
そういう方でも相対的な欲求の一部でも絶対的な欲求に振り分けてみましょう。

そうすることによって、
人生全体の幸福感は確実に増えるはずです。

さらに、
皆がそういう行動を取れば、競争相手が減ります。
相対的な欲求に重きを置く人も、おのずと欲求が満たされやすくなり、
社会全体の幸福感も拍車をかけて増大するはずです。

考え方ひとつで、
社会全体の幸福感が増えるかもしれませんね。

是非実践してみてください。

男女の幸福感(欲求)の違いとは

男女の欲求・幸福感の違いがなぜ生じるのかについて述べてきました。
それは人間が哺乳類であることから生じる生物的差異と、
小集団で生活するという人間の習慣から形成されてきました。

もし今後、
男女関係で相手の気持ちがわからないなどの問題が生じたときには、
是非このことを思い出して考えてみてください。
相手の本能の部分理解してやることによって、
一方的に相手を批判したり、自分の考えを押し通したりすることなしに、
上手く問題解決できる可能性もあると思います。

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