格安スマホはなぜ安いか、乗り換えるべきかどうか

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家計の節約のために格安スマホを利用しよう

格安スマホ。
聞いたこともあるし、安いこともわかっている。
でも手を出す勇気がない・・・という方は多いのではないだろうか。

今回はそんな格安スマホについて。
この記事が格安スマホに乗り換えるきっかけになれば大変うれしい。

通信費。
家計において近年非常に大きな割合を占めるようになった項目である。
20年ほど前までであればほとんどの人は通信費といえば電話代くらいのものだったと思う。
おそらく料金も月に1万円もいかなかったのではないだろうか。

それが現在では、固定の電話代だけでなく、
有線インターネットの回線料金、携帯電話代(スマホ)などの料金が上乗せされてきており、
中高生以上の子供を持つ家庭では月の通信費が4万~5万もする家庭も
珍しくないのではないだろうか。

5万円といえば、車1台の維持費に匹敵し、
地方では住宅費に比肩するほどの非常に高額な固定的な費用である。

この高額な費用を一挙に減らす手段、
それが格安スマホなのである。

話の本題に入る前に、格安スマホ(MVNO)のビジネスモデルについておさらいしておこう。
格安スマホの通信回線はドコモ、au等の大手キャリアの回線を使用している。
そのため、回線の信頼性に関しては大手キャリアと全く同じである。
ただし、通信の優先度は異なる。
基地局の通信が制限いっぱいまで使われている時間帯では、
大手キャリアの通信が優先され、格安スマホの通信は後回しにされることがある。
その関係で平日の12時~13時頃や17時~19時頃の繁華街では、格安スマホの通信が極端に遅くなることがあるようだ。

格安スマホはなぜ安いか

それでは本題。
まずは、格安スマホを検討するにあたって、
「なぜ格安スマホは安いのだろうか」
「大手キャリアとの大きな違いは何だろうか」
という点について考えていこう。

よく、テレビや解説サイトなどで説明されている「格安スマホと大手キャリアとの違い」とは、
「通信設備を大手から借りており、設備投資が安く済むため代金が安い」
という解説である。

確かに一瞬もっともらしい説明のように聞こえる。
しかし、よく考えてみてほしい。
もしこれが本当なら、「通信設備を整備しよう」という会社は、
あまり儲からないということになるのではないだろうか。
シェアが低いS社やA社は「設備投資はもうやめてD社の設備を借りて運営しよう」と考えるのではないだろうか。
「設備投資をせずに設備を借りて運営すれば、コストがはるかに安く済み、大儲けできる」と考えるはずだろう。

「法律で縛られているからそんなことできない」という反論をされそうだが、
もしそんな法律があるとすれば、「設備投資をしている3社は儲からない事業をしなければならない」ということになるため、
株価が暴落するはずである。

しかし現実にはそうなっていない。
逆に、大手キャリアは次世代の通信技術の開発にも積極的に投資をしている。
つまり、通信設備の整備・維持・管理事業は十分に儲かる事業だということである。

大手キャリアと格安スマホ(MVNO)との違い

それでは一体「設備を持つ大手3社のキャリア」と「格安スマホ」では何が違うのだろうか。

異なる点は大きく3つある。
以下の三つだ。

  • 通信量の上限
  • 通話料金
  • スマホ本体の販売促進

それぞれについて見て行こう。

通信量の上限

これは「ひと月あたり2Gまで使える」などという、個人の月間の通信量制限の話ではなく、
通信機器がさばける通信量の上限の話である。
携帯やスマホは電波で基地局と通信をするのだが、
電波帯域が制限されていることや、機器の性能の上限があるため、
多くの利用者が大量の通信を行おうとすると、瞬時にはさばけなくなることがある。
その際、どの契約者の通信を優先させるかという問題が発生する。
その結果、上でも少し述べたが、大手キャリアと格安スマホでは、
非常に通信が多くなる時間帯・場所では通信速度が異なることがある。
これは単に格安だから遅いとか大手だから早いというわけではなく、
各格安スマホと大手キャリアとの回線使用契約の内容と、実際に使われている通信量の兼ね合いで決まる。
場合によっては大手キャリアより格安スマホのほうが早いという状況が生じる可能性もあるが、
一般に、格安スマホの通信速度のほうが遅くなることが多い。

人が非常に多い場所、多い時間帯で頻繁に使う人にとっては、非常に不便である。
自分がそのような利用をすることが多いかどうか、
そのような状況に耐えられるかどうかは、
格安スマホに乗り換えるべきかどうかの重要な判断基準となるだろう。

通話料金

つぎに通話料金についてみていこう。
格安スマホの料金体系は一般にデータ通信の料金は安く、通話料金は高めである。
これは「通話」というものがそもそもかなりデータ量の多い通信であるためである。
ただし、大手キャリアは法律などの制約から、通話を重視して設備を整備しているため、
通話料金は比較的安めに抑えることが可能である。

通話を非常によく使う方の場合、
格安スマホにすることでデータ通信量は安くなったが、
その分通話料が高くなって全体としては安くなっていないということも起こりうる。
その点はよくチェックしてから格安スマホを検討するとよい。

また、通話用に大手キャリアの携帯(ガラケー)を契約し、
データ通信用に格安スマホを契約するという方法もある。
大手キャリアでもデータ通信を使わなければ、料金は非常に安く済む。
通話を多く利用する方はこのような利用法も検討してみてはいかがだろうか。

スマホ本体の販売促進

おそらくこれが最も大きな相違点だろうと思う。
料金の差はこの点によってもたらされている部分が多いのではないだろうか。

具体的に説明する。
大手キャリアは携帯市場において長い間、3社でほぼ独占状態であった。
それぞれのキャリアは他社との差別化のため色々な施策を打ってきた。
例えば、電波エリアを広げたり、様々な料金体系を打ち出したりしてきた。

しかし、電波エリアはかなり田舎に行けば違いが出るが、
人が多く住むエリアではほとんど違いがないというのが実情である。
また、料金体系に関しても、他社が打ち出した新しい料金体系を
全く同じようにまねすることが簡単にできるため、なかなか差別化要素とはなりにくかった。

そんな中、携帯・スマホの対応機種のラインナップに関しては、
他のキャリアと大きく差別化することが可能である。
他のキャリアにない魅力的な端末を扱うことができれば、利用者が集まる。
※iPhoneをソフトバンクがいち早く取り扱い始めた際、
ソフトバンクが一挙にシェアを伸ばしたのは記憶に新しい。
そんなこともあり、各社、最新機能を搭載した新機種を
いかに手に入れやすい料金体系で入手できるかという点に力を注いできた。
利用者としても、わかりにくくそれほど大きな差のない月々の料金よりも、
見栄えもし使い勝手も変わる端末のほうに注目してしまう。

その結果、契約時には本体料金が実質無料である一方、
通話、通信料金が高いなどというおかしな事態となっていたのである。

そんな経緯があり、現在でも大手キャリアは
定期的に最新機種に機種変更するほうが得になるような料金体系となっていたり、
最新機種で新規加入(またはMNP)で契約すると非常に安い金額で契約できるようになっている。

つまり、最新機種の開発費の一部を、現利用者が負担するという形となっている。
そのような形となっているため、格安スマホよりも通信料金が高くなっているのである。

格安スマホに乗り換えるべきか否か

あなたが格安スマホに乗り換えるべきかどうかは、
上記3点に関してあなたの利用形態がどのような形であるかによって決まる。

格安スマホに乗り換えるべきかどうかの3条件

  • 人が多い場所、時間帯でよく使うか?その際の回線速度の遅さに耐えられるか?
  • 通話はよくするか、月間の通話時間は?
  • 最新の機種を使いたいか、頻繁に端末を交換したいか?

営業などの、人との付き合いが仕事の人で、
個人携帯で仕事をしているのであれば、変えないという選択はかなり有力だ。
一方で、端末の新しさや新機能などにあまり興味がなく、
使用頻度がそれほど高くないならば、乗り換えたほうが得だろう。

格安スマホに乗り換えるべきか

ただ、一概に「こういう人なら変えるべき」というのは難しい。
料金の差と、それによる不利益を比較してじっくり考えていただければと思う。

ちなみに、
人が多い場所・時間帯での通信速度の低下は、
格安スマホの中でもかなりの差があるようである。

下記のようなサイトを参考にすると、変えてから後悔しなくて済む。
モバレコ格安SIM速度比較

また、乗り換える際にはそれを引き留めようとする大手キャリアの「裏特典」なるものもある。
参考:当ブログ記事→MNP引き止めポイントについて
そのあたりもうまく利用しながら通話料金を低く抑え、生活の質を向上させたい。

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