インターネット回線のちょっと悪徳な勧誘業者

2018年7月25日

回線設置と同時に来る勧誘業者

最近、ウチのマンションにauひかりの回線の工事が行われ、使えるようになった。回線の選択肢が増えることは非常に良いことだ。
ちなみにこのKDDIに連絡してauひかりの回線をウチのマンションに引くようにしてもらったのはほかでもない私自身だ。

さて、このようなインターネット回線というのは、料金や技術的な仕組み、商売的な仕組みが非常に分かりづらくなっている。そのため、そもそもどういう仕組みなのかわからずに使っている人が多い。そんな人を狙って「悪徳」とまでは言わないまでも、あえてわかりにくく説明することによって、あたかも自分が勧める回線に乗り換えたほうが得をするような言いかたで勧誘してくる代理店がある。
インターネット回線の業界や仕組みについては別の記事を参照

勧誘業者の手口

今回のauひかり回線の導入に乗じて、このような代理店が私の家に訪問してきて、実際に色々と話を聞いたので、皆さんがこのような業者に引っかからないようにするため、ここでその手口を説明しておく。ただし、ある程度のインターネット回線などに関する知識があることが前提なので、「そのようなことを理解する気はない」とか「めんどくさい」という方は読まないほうがいいかもしれない。ただし、その分無駄に料金を払うということを覚悟してほしい。

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業者はそれっぽい説明でオートロックを開けさせる

ある土曜日の夕方、マンションエントランスのインターフォンを鳴らし、「auひかり回線のお得な使い方について説明しますので自動ドアを開錠してください」と来る。
まずそもそも、「開錠してください」と言うところからして怪しいとは思うのだが、もしかしてKDDIからの正式な何か説明的なものがある可能性も捨てきれなかったため、仕方なく開錠した。

そして玄関のところに来ると説明を始めた。

「うそ」の説明を堂々と

「KDDIから来ました。今回はこのマンションにKDDIのauひかり回線が導入されたので、インターネットの費用が割り引かれるようになりました。」という。

実際にはKDDIの人ではなく、「auひかり回線の勧誘代理店」なのだが、堂々と「KDDI」であるかのような言いかたをする。しかもKDDIと書いてある腕章を付けているので最初は本当にKDDIの人なのかと思っていた。(話を聞いていくうちに代理店の人だと分かった。)

説明の本丸はわかりにくい説明で誤解させる

「今回、auひかり回線が導入されたため、マンション共用部から占有部への通信線の使用料が不要になります。現在契約しているプロバイダのユーザIDを教えていただければ、こちらで使用料の割引手続きを代行いたします。」のようなことを言う。(何度も聞き返してようやく左記のようなことを言いたいのだと理解した。)

はっきり言って、この発言を最初に聞いた時は全く意味が分からなかった。そもそも共用部から占有部への通信線の使用料などという名目の料金など払っていないし、auひかりの回線が引かれたからと言って、なぜ割引になるのか。そもそも、なぜそんなものをKDDIが代行して手続きをするのか。全く意味不明だ。

そして上記のようなことを言いたいのだとようやく理解したころ、ある紙を差し出し、「これにユーザIDと名前」を記入しろという。

紙に名前を書くときは、その用紙の目的をよく見てから

「ふ~ん」と思って、その紙をよく見てみると「回線利用申込書」と書いてある。
ここでようやくピンと来た。「なるほど、単なる回線勧誘の業者(auひかり回線の勧誘代理店)か」と。
つまり、なにやらauひかり回線が引かれたおかげで自動的に料金が安くなるような言いかたをして、auひかり回線に加入させようとしているのだ。

相手が何をしたいかがわかってしまえばこちらのものだ。

「なるほど、つまりインターネット回線を切り替えろってことですね。」と言ってやった。こう言ってやればさっさと退散すると思ったからだ。

バレてもなお、もっともらしい説明を繰り返す

しかし向こうも簡単には引き下がらない。これまでさんざんにごまかした説明をしてきて、それがバレてしまったというのに、まだ勧誘してくる。ばれたことで信用は一挙に失われて、絶対に契約なんかしてくれないということがわからないらしい。

「auひかりにすればスマートバリューなどもあるので大変お得ですよ。」などという。でもそんなもん知ってる。っていうか、あんたに勧誘される前にauひかりに乗り換えるつもりだった。
だから、「auに乗り換えるつもりですけど、あなたのとことは契約しないよ。」と言ってやった。「インターネットで申し込んだ方が割引とか多いですからね。」と。
しかしこれでも引き下がらない。「インターネットでもどうせ割引とかは似たようなもんですよ。」と言う。

そんなに安いっていうなら比較してやるから説明資料を出しなされ

どうやら、論理的に納得しない限り引き下がらないらしい。「じゃあ、あなたのとこと比較するから、どういう割引があるか説明資料を頂戴。」と申し上げた。
が、「ない」らしい。
なんだ、結局それじゃ比較もできないし、今日言ってた割引なんて話も、本当に割り引かれるかどうかわからん。話にならん。
ってことで「もう、いずれにせよ契約しないですから帰ってください。」と言ったらようやく帰った。

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詳しくない人なら、話に乗せられてしまうかも

この手の話は、あまり詳しくない人だとユーザIDと名前くらいは書いてしまうかもしれない。そして結果、よくわからないまま回線を乗り換えるということになってしまうのだろう。案の定、次の日曜日にウチのマンションの他の部屋に同じ人が勧誘に来ていた。その部屋の方が申し込んだかどうかはわからないが。
こうやって回線が導入されたタイミングで営業すれば、「auひかり」が導入されたということを少しでも知っている方は話に載せられ、おそらく何軒かは契約してしまうのだろうと思う。

回線事業者はもっと代理店をしっかり管理せよ

KDDIやNTTなどの回線業者も、自分たちですべて営業するわけにもいかないから、代理店を使うのは仕方ない。しかし、代理店がこういう営業をしていては回線業者のイメージダウンにもつながる。日々、大金を使って大量にCMを流してイメージアップしているが、一方でこういうイメージダウンがあったら、いくら広告費があっても足りないのではないかと思う。

 

さて、最後に。

ネット回線の契約はインターネットで申し込むほうが絶対安い

インターネット回線を契約する際は、インターネット上で検索して申し込むほうがよい。インターネット上の業者のほうが営業マンを雇うコストがない分だけ、安くできるからだ。

もちろん、インターネット上で申し込めば必ず安くなるというわけではない。なのでしっかりと業者を選ぶ必要はある。

例を挙げておくと、それぞれ下記が良いのではないかと思う。

フレッツなら→NTT『フレッツ光』

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